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2010年10月

2010.10.31

魚籠作りに挑戦 ③ 竹へぎ 軍手から革手へ

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やっと、竹をほぼすべてへげた。あと3.4本。いろいろ苦労した竹へぎであったが、後半は何かコツのような手応えがあった。いままではナタで終始へいだのだが、途中ナタを置き、手で剥いでみた。するとペリペリと気持ちよく、それもキレイな反りの屑がとれた。これに味をしめ、1回目のへぎはナタで、2.3回目のへぎはナタで切れ込みを5センチほど入れた後、手で剥いでいった。自分でもほれぼれするふぉどの手際で次々にこなせた。ガハハ!しかし調子にのったオレにナタは刃を向いた。固い節を力を入れて裂こうとしたその時、ガツッ!お?。。。一瞬、刃が手に当たったかな?くらいの軽い気持ちで、軍手を着た左手を見てみた。切れた軍手の穴からパックリが見えた。うわちゃぁ。。そっと軍手を脱いで、パックリの人差し指を舐めた。舐めながら反省。ちり紙で床に落ちたB型を拭き取った。大袈裟でなく、しばらく気分的に貧血状態。セミの鳴き声のような耳鳴りがしていた。軍手じゃだめだな。。革の手袋にしよう。その日の作業はやむなく修了。当分お休みしようと決めた。しかし翌日、痛いのをなんとか我慢して、狭い革手袋の中に手をそっと入れてみた。お〜イテ。。作業開始!自分なりに十分反省しての再開だ。やっぱり楽しい。痛みも忘れるくらい楽しいぞ。ガハハ。

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竹へぎが終わったら、今度は竹ひご仕上げの厚み調整、面取り作業だ。当然だが、職人さんたちは、竹の幅や厚みを微調整できる道具でこしらえていくが、素人の家にはそんなものはない。。なので地道に、刃を立てて、すいていくしかない。そこで、へいで薄くなった竹を固定する道具を作ってみた。使わない竹の節の部分を利用。この溝に薄くへいだ竹を置き、上から刃を立てて竹を引っ張ってすいていく。使い物になるかわからないが、楽しい。勢い余って筆を入れ入魂もしてみた。

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次回は、この竹すき機を使っての、厚みや面取り作業をブログに残そう。

2010.10.29

魚籠作りに挑戦 ② 竹へぎ

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今までとくに竹に興味はなかった。でも今はとくに竹に愛着が湧いてしまった。竹で何を作れるだろう。そんなことを考えながら、マウスを動かしている。弁当箱、箸、竹馬、、当たり前過ぎる。帽子、洋服、クツ、、先端過ぎる。まだ竹を半分に割っただけで職人気取りだ。先に進もう。

竹を半分に割って割って割って、手頃な幅になった。次の工程は「竹をへぐ」だ。竹の厚みを調整するために竹の革と並行にナタを入れて革側を残し薄くしていく作業だ。これを「へぐ」というらしい。

さて、「へいでいくか」。
革側3:内側2の位置にナタをあてがう。これは、革の方が内側の竹肉より繊維の密度(強度)が有るかららしい。3:2で丁度まっすぐ「へげる」バランスなのだろう。

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やってみる。失敗してもまだまだ竹は用意してある。大丈夫大丈夫。えいっ!!失敗した。切れ目がジョジョに革側に向いていって、そのまま革側に貫いてしまった。こ、こんなに難しいのか。。いざ失敗してみると、竹の損害をはるかに上回る「この先の不安」で頭いっぱいになる。でもまだ1本目。なんとか自分を落ち着かせる。2本目。慎重に刃先を進める。お!うまく進んでるぞ。と思いきや、刃が節目手前のところで止まった。

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カタイ!なんてカタイんだ。あっ。。竹肉の方が折れた。まあいい。必要なのは革側。革側が折れなければ問題ない。逆の方から同じように3:2の位置から「へいで」いこう。ペキペキと音を立てながらうまいこと進んでいく。んっ、、やはり節目手前で止まる。カタイ。ペキっ!とほほ、同じミスをしてしまった。。

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節目がカタイのは知っていたが、無理にグリグリしたのが良くなかった。今度は節目のカタイとこまでいったら、ゴムとんかちでナタをトントンとたたいて切り開いていこう。うむ。うまくいった。しかし節目は繊維が微妙にカーブしているせいか、その後、割れ進む軌道がズレる。最悪、革側にそれていかなければ問題はない。最後の調整でつくろえばいい、はず。。

深夜。無性に「へぐ」つづきをしたくなり部屋に少し竹を持ち込む。とりあえず節目の特性を理解しなければ前途多難。最終的に50本くらいの竹ヒゴが必要。失敗の割合を少なくしなければ、竹が足らなくなる。多少の失敗作にも目をつむろう。

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少しのつもりが、ゴミ箱はこんな様子↑。

なんとか素人仕事で納得いくものもでてきた。今日のところはこの辺にしておこう。天気のいい日に青空の元、成功失敗を繰り返したい。いやいやそんな場合でない。残りの竹の計算しながら、眠くなるまでヤマメを描く。

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2010.10.15

魚籠作りに挑戦 ① 竹購入〜竹割り

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渓流釣りが禁漁となった。。何だか生活に張りが無くなったような気がする。
ポカンと渓流関係のサイトを眺めていると、竹細工の魚籠(びく)作りのサイトに出くわした。
始めは「器用な人も居るものだなぁ。。」なんて眼で流していた。
しかし製作工程をのんびり追っていくうちに、
一瞬、オレでも作れるのでは、、という野望がよぎった。
タバコに火を付け身を乗り出す。

今年の渓流釣りに使用した魚籠は、100円ショップで買ってきたポリエステルの巾着袋。
数カ所に穴を開けて通気性を持たせた、実にミットモナイ間に合わせだった。
竹の魚籠は買うと何万もするし、なんといっても伝統工芸品だ。
まだまだ初心者の自分には恐れ多いアイテムだ。
その竹魚籠作りにチャレンジできる?

まさに野望級の趣味だ。
このオフシーズン全てを費やすのに、有り余る贅沢。

それから何度もこのサイトを読み返し、頭の中ではすでに5個以上の魚籠が完成していた。
竹魚籠には真竹がいいらしい。
近くの竹薮は孟宗竹。しかたなく購入を考える。
ネットで見つけた青山の竹材店に行ってみる。
店主にこの野望をこっそり打ち明けると、
申し訳ないくらいの立派な真竹をチョイスしてくれた。
素人が手を掛けるにはもったいない、真っすぐで太い真竹だ。

工具(竹割りナタ、ゴムのとんかち、小刀)はすでにホームセンターで購入済み。
持ち帰った真竹を適当な長さに切り分ける。
なんとも素敵な切り心地。
さて、竹ヒゴ作りにとりかかろう。と、その前にすることがある。
「油抜き」という工程だ。

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↑油がしみ出て、色が変わっていく様子。

竹の中の油を好む虫を寄せ付けなくするためだ。
台所のコンロで炙って、出てきた油をすばやく拭き取る作業。
思いのほか作業は手際よくやれたと思う。
ただ、竹がかなり熱くなるので
次回はそれなりの手袋があると作業はよりスムーズになるだろう。
この工程で、実に緑緑していた色が、牛乳をかけたような薄い色に変わる。
全てが初めてのことだから、一工程毎に湧く達成感が進行を妨げる。

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↑粗熱をとる間、ピシピシと竹から心地イイ音が聞こえる。

約二週間、駐車場の影で乾燥。
乾燥とは聞こえがイイが、ただ、仕事で進行が止まってただけ。
さて、いよいよ次は竹を割ってみよう。
ん?筒の中を見ると青カビが発生している。。やばい。。
風通しが悪かったためだろう。急いで竹割りの準備にかかる。
なにせ初めての竹割り。
慎重になるところを青カビ発生で少々慌て気味にナタを竹にあてる。
丁度半分の位置にナタの刃をあて、上からゴムとんかちで軽くたたく。
イメージでは、2.3回たたけば、ピシピシーッと簡単にまっすぐ割れてくれるはずだった。
ところが、結構地道にトントンというか、ガンガンたたいてやっと真っ二つに割れる感じ。
きっと乾燥が足りなかったのだろう。乾燥工程を甘くみていたか。。

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↑ここまでですでに何十回もたたいている。

しかししかし、さすがに竹。
想像以上に割れ終わる時の音が大きく気持ちが良かった。
そして、割った竹の中のカビを、乾いたタオルでキレイに拭き取った。
少し乾燥させるべく、愛車の屋根にひろげた。
今日のところはココまで。
今後は毎日、竹をチェックしよう。

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