41話 もう七月。
父さん、あのときの雪たち、どうしたんでせうね。
ええ、松陰神社の芝生広場で、
僕に飛びついてきたあの冷たい雪たちですよ。
父さん、あれは気持ち良かった。
僕はあのときずいぶん気持ち良かった、
だけど、父さんがブルブルっていうもんだから。。。
父さん、ほんとにあの雪たちどうなったでせう。
そのとき傍らに薄黄色く色づいていた雪は僕のしわざですよ。
ぼくはあの雪たちをひとり占めしたかった。
だけど、父さんがその上に雪をかぶせるもんだから。
きっと今頃、
どこかの誰かがひとり占めしているのでせうね。。。
柴犬ペロォ
2011.6.24生まれ♂。本名「夏の黒政号」
娘さんデザインのダンボール造新築一戸建てに住んでいる。
趣味は洗濯物の上でオシッコすることだ、ガハハ^^