バンタム10SG
先日、千葉県の高滝ダムへ
ブラックバス釣りに出かけた。
メンバーは、
高校時代からの地元の親友二人、とオレ。
まだまだ深夜の、早朝三時集合、、
に、寝坊したオレは
ペコペコ平謝りのスタートを切った。
十五年ぶりのバス釣り。
結果はボウズに終わったが、
三十五年くらい前に
弟がお年玉で購入したベイトリール、
シマノ バンタム10SGが
問題なく使用できたことが嬉しかった。
バンタム10SG。
その上のグレードのバンタム100を
オレは持っていた。
10SGがブラックボディに対し、
100は高級感溢れるシルバーボディに
ウッドグリップ。
カッコわりなあ10SGは…、
なんてバカにしていたのを憶えている。
友達の憧れの的だった
シルバーボディのバンタム100を
オレは自慢げに巻いていた。。
だのに、
気付いたら失くしていたバンタム100。
気付いたら巻いていたバンタム10SG。
三十五年前、バカにしたお詫びに、
夜な夜なオーバーホール。
ついでに、今では一般的な
ボールベアリングを組み込んでやった。
三十五年の真っ黒い油と戯れて、
息を吹き返していくスプールの回転…、
気付かされる、あの頃の、弟の愛着、宝物…。
キュイーーーーン!
近いうち、
電話越しのアキラに聞かせてやろう。
懐かしい、10SGの雄叫びを。