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2016.07.27

111話 振り返れば奴がいる〈前編〉

約五年ぶりに、
オレは奴とはち合わせした。
奴とは、黒くてテカテカした
繁殖力のたくましいアレのことだ。
安心してほしい。
写真は載せない。
いや、撮る余裕も勇気もない。
四文字をキーボードに打ち込むのも、
口にするのもウギャ〜なほど、
オレは奴を恐れている。。


Zzzz...   Zzzz...   Zzzz...   


深夜四時。
オレは、寝具を一切使用せず
板の間で無防備に寝入っていた。


「暑いぜぇ、、」


いやそれほどじゃない。。


「蒸すな、、」


いやそれほどじゃない。。
むしろ涼しいくらいの中、
妙な寝苦しさを感じていた。


「ぅ〜ん・・・。」


振り返るように、大きく寝返り。
薄手のカーテンを通して
外の灯りが板の間をうっすらと
照らしていた。


・・チク。



・・すりすり。


おそらく、
からんだスネ毛が
ほどけた瞬間に生じるチク…。
足同士をすりすりさせてなじませる。


・・そういえば・・、
ペロ・・ケージかな・・。
グナイト・・ペロォ・・。
ふあ〜ぁ、、おやすみぃ。。


・・チク。


おい、、
今度は腕か。。
からみ合った右手の腕毛が
ほどけた瞬間に生じるチク…。
左手でサラっと軽く撫でてなじませる。
これでどうだ。。


・・チク。


一回ではなじまなかったか。。
再度、左手でサラっと・・、


「・・・ん。」


右腕の影に
何か黒いフワっとしたモノが見えた。
チクチクは、このゴミの仕業か・・。
とくに凝視もせず、
息を吹いて飛ばそうと思った。


ふっ。


・・動かない。
ラクな体勢を崩さない程度に
顔を近づけて、少し勢いよく吹いてみた。


ふぅー。


フワっとしたモノは、
オレの吹いた息で約五十センチ、
なぜか、カーブしながら移動した。
その吹き飛ばされ方からみて
やはり、耳かきの綿毛のような
ホコリのカタマリ・・と
判断するまでもなく、ふあ〜ぁ、、。
目を閉じていた。


・・チク。


「・・・ォィ。」


薄目を開けると、
また、あの黒いモノがぼんやり
右腕の下にあった。
いっそ遠くへやろうと、
指先でつかもうとしたが、
まさに、わずかな動作で舞う
ホコリのように指をすり抜けた。
暗闇に目が慣れるのを待たずに、
オレは少々荒っぽく、
左手でそれをはらった。


「エっ・・。」


違うっ、、
ホコリのカタマリじゃない・・。
慌てて飛び起き、
二三度、足をひねりながら
壁づたいに手を伸ばした。


カチ。


・・ギョっ、
ギョエゔぉあぁがぁォ、オォエ〜><っ!








(つづく)


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柴犬ペロォ
2011.6.24生まれ♂。本名「夏の黒政号」。
娘さんデザインのダンボール造新築一戸建てから、

ケージ、ソファ、階段…、転々と寝場所を変えている。
趣味の洗濯物の上でオシッコすることはとっくに卒業。

現在の趣味は、、お友達と公園で遊ぶことさ!

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H. 柴犬ペロォ」カテゴリの記事

コメント

ぎょえー分かったー。
柿の種みたいな奴だよね。

頭文字のイニシャルがデューク東郷と同じやつね…この間、高円寺のコンビニの棚を散歩していた方ね…あまりに怖いんで店員さんに言わないで逃げたよ

また二位に復活!

柿の種っぽいのは
まあ、手ではらえるんです。
もっと大っきくて真っ黒な、、
クワガタみたいな奴です。。


コンビニにも奴はいるのか。。
ホットニュースをセンキュウ。

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