149話 ペロに舞い降りた天使。

母さん知らぬ  草の子を、

何千万の  草の子を、

土はひとりで育てます。

草があおあお  しげったら、

土はかくれてしまうのに。。

金子みすゞの詩は、どれも

やっさしいなぁ・・・。

脇役や弱いものの視点で

ちゃんと想像できる人。。

やっさしいなぁ・・・。

『・・・ほんとペロォは、

　やっさしいなぁ・・・。』

おや？

こだまでしょうか、

いいえ、だれでも。。

『・・・ねえペロォ、

　ごめんね〜、嫌だったら

　怒ってちょうだいよぉ〜。』

ん、なにがですか？

「・・・パパ〜。」

・・・パ、、パパ！？

「・・・パパパパ〜。」

・・・パパパパ？？

「・・・ねえパ〜パっ！！」

だ、誰だねチミは。。

「パパったらあ〜〜！！」

・・・ぬ、ぬぉーっ！！

小兵ながらやるな！坊主・・。

「キャハハっ！

　キャハハっ！

　キャハハっ！」

・・・ふぅ。。

どうやらこの子、

オイラをことを

パパと思ってるみたい。

カワイイね〜！！

「・・・ちょっと、ダイム

　こっちへいらっしゃい・・。」

「なあに〜、ミルカ母さん・・。」

・・・ダイム？

・・・ミルカ母さん？

あ〜！なるほどぉ〜、

この子、ミルカの息子なんだ。

そっくりそっくり。

「ダイム、ペロおじさんはね

　あなたのパパじゃないの。

　あなたのパパは・・・、

　・・・いま旅にでているの。」

「ちがうやい！

　このおじさんがパパだい！

　旅から帰ってきたパパだい！

　汚れて真っ黒だから、

　おうちに帰って一緒に

　お風呂に入るんだいっ！！」

「・・・ダイムったら。。」

まあまあ、ミルカ母さん、

どうぞ私のことは、

お気になさらずに。

・・・どうでしょう、、

このまま様子を見てみては。

じきにダイムも気づく時が

来るでしょう。

「・・・それじゃぁ

　お言葉に甘えて・・・。。」

よしっ、ダイム！

俺様をつかまえてみろ！！

「オッケ〜〜っ！

　まてまて〜〜〜！！」

ほ〜ら、こっちだこっちだ！

ステップを刻めステップを！

タタタンタンだ！！

「タタタンタン？」

そうっ！

タタタンタンだっ！！

「タタタンタンっ！！」

おっと、、、

・・なんて飲み込みの早さだ。

「つかまえた〜〜！！

　もうパパを

　どこにもやらないぞ〜！！」

いいぞおダイム！

素晴らしいステップだ！！

それでこそパパの、、、

いやその、、、

うん、いいステップだった。

「・・・。」

「ペロおじさん・・・、

　ありがとね。。

　ほんとは知ってたんだ、

　パパじゃないって。。」

・・・ダイム。。

「また遊んでね。。」

・・・ぁ、あぁ。。

『じゃあそろそろ帰りますね。

　ありがとうね、ペロォ。』

『いいえこちらこそ！

　ミルカ、ダイム、またね〜！』

・・・。

「・・・。」

トコトコ。。

・・・。

「・・・。」

・・・。

「・・・。」

「・・・パパっ！」

・・・っ！

「・・・パパパパっ！！」

・・・きちゃダメだ！

「パパパパパパー！！」

ダメだと言ってるだろ！

「パ〜パ。。」

・・・だから俺様は、、

おまえのパパじゃ・・・、、

「パパだょ。。」

お・・大バカヤロウ。。

ギュっ。

・・・。

・・・パパだょ。。

「＾＾。」

そうと決まればお祝いだ。

おい母さん！

今夜はクリームシチューだ！

「はいはい＾＾。」

＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾。　

ジュンです。

ひとの家庭に忍び寄る

変なおじさんに注意するとです。

もちろんこのドラマは

大いなるフィクションとです。

楠瀬誠志郎 / ほっとけないよ

https://www.youtube.com/watch?v=ZkW9alnRePE

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柴犬ペロォ
2011.6.24生まれ♂。本名「夏の黒政号」。
娘さんデザインのダンボール造新築一戸建てから、
ケージ、ソファ、階段…、転々と寝場所を変えている。
趣味の洗濯物の上でオシッコすることはとっくに卒業